純ジャパのアメリカ大学サバイバルジャーナルin ネバダ大学ラスベガス校

超普通の家庭で育った私がネバダ大学ラスベガス校へ。アメリカで生き抜いてくサバイバルな日常を徒然なるままに

ユタで暮らした1年間【パート2】【モルモン教】

モルモン教って?!ユタの州民の8割がモルモン教徒

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モルモン教はキリスト教の一派。ユタ州・プロボに総本山があります。(プロボは私が住んでいた街から20分ほど)。

私が通っていた大学の8割はモルモン教徒でした。なので、そんじょそこらの日本人よりも、モルモン教についての第三者的視点は持っています。今回はさっとではありますが、ちょっとユタでの不思議な宗教事情についてご紹介。

モルモン教徒しか入学できない?!超有名大学

プロボには基本モルモン教徒しか入れない私立大学”BYU"があり、しかも"BYU"めちゃくちゃ頭いいんです。accountingメジャーは全米トップ20に余裕でランクインしてます。私の知り合いの日本人BYU学生の方は、リンゴマークの競合であり窓のマークで有名な某外資に就職してました。

 入学する条件はSATなどの基本的なもので入れます。留学生だったらTOEFL やIELTで入学可能です!でももう一つマストで必要なものがあります!それは『教会のビショップの紹介状』つまりは、自分が通う教会のお偉いさんから推薦状が必要なのです。

(まあ、BYU側ははっきり言ってませんが、モルモン教徒以外お断りなんですよね。ここだけの話)

 でももう、代々頭よくて年収のいい企業に勤めている卒業生が多いのでコネは完璧。またモルモン教会が大学経営しているので、学費が激安です!!なぜかと言うと、モルモン教徒は年収の10%を教会に寄付しており、その一部が学校運営にも使われているのです。

また、学校の校則はモルモン教の規律に沿っているのでちょっと厳しいです。男性はヒゲ・ロン毛・タンクトップ禁止。女性も膝上スカート・キャミソール禁止です。(高校かよっていうツッコミは置いといてっと)また、男女ともにタトゥーは禁止です。

 

No酒!Noタバコ!Noカフェイン!日曜日はチャーチへGO!!

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タイトルどうり、酒タバコカフェインは摂取してはいけません。(ちなみに、私はどれもやります。はい。)

また、結婚前の性交渉もだめ。避妊具使用もだめ。中絶手術ができる病院は州に2院ほどしかなく、手術を受けるには色々条件があるそう。離婚もよろしくないんです。あと、ストレートの男女以外の恋愛はあんまりいい印象で受け入れてもらえません。(LGBTQについてはモルモンだからってよりも、彼らがホワイトの人種で保守的って言うのもあるかも、、、)

 モルモンの教えでは『家族をたくさん作って、幸福を分かち合う』的なことがあるらしくて、とりあえず大体みんな大家族です。(私は一人っ子。)

 そして、日曜日は、みんなで教会に行きます。きちんと女の子はワンピース、男の子はスーツでドレスアップして行きます。教会では賛美歌を歌い、祈ります。

また、『ジーザス・クライストを信じていたから、これこれこういう困難をも乗り越えられた』とかって感じの話を、同じ教会に通う人がお話して、『ああ、やっぱり日々の生活にジーザスは必要なんだね。これからも祈りを捧げよう!』って感じ。午前中は教会のホールでそんな感じで過ごします。

午後からは、日曜学校です。日曜学校は主に聖書について勉強するクラス。おんなじ教会に通う、おんなじくらいの人・性別でモルモン教徒としての知識を交換・深めあうクラスです。そのあとは、ファミリーディナーを各家族でして幸せな日曜日を過ごします。

 ちなみに、普段からみんなお祈りをたくさんします。ご飯の前・寝る前・車で遠出する前etc...腕組んでみんなでジーザスに祈りを捧げます。

 私は、典型的な宗教に興味がない日本人だったので、ユタでの宗教観は衝撃の連続でした。でも、すぐに慣れましたし、別に私とは関係のないことなので。別に、モルモン教徒の友達と私の飲酒喫煙によって喧嘩したこともないし。

 

モルモン教徒の若者はみんな伝道にいく!!

高校卒業して一年くらいでみんな世界各地へ伝道に行きます。これは教会からお手紙が届いて、そこに書いてある国に1~2年間宣教師として赴任します。行き先がわかってから、MTCと言う語学と宣教のトレーニングセンターに送りこまれ、3週間ほど特訓します。そして、晴れて宣教師としてモルモン教の布教活動をするのです。

 この宣教活動を経験することによって、若い頃にほぼほぼ全員が海外生活を経験していて、バイリンガルは当たり前な環境なのです。そのため、クラスメイトの海外経験を聞いたりしているうちにお友達になれることもありました!そして、日本にも宣教師を派遣しているので、日本語ペラペラ〜なユタ人は、結構います!!

 

モルモン教との恋愛事情

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ここからは、私の友達のモルモン教徒と非モルモンの恋愛についてです。

 

私の友達ボリビア人のSちゃんは、いたって普通のキリシタン。彼氏のJはメキシコ人でモルモン教徒。Jは相当、Sのことが好きでした。でも、Jは25才。モルモン教の中では年の取りすぎた独身者でした。

 そして、Sちゃんは、『彼と肉体関係になってしまったら、結婚しなくてはいけない。彼がモルモン教徒だということに責任を持たなくてはいけない。』と言ってました。これを聞いた時に、『ああ、宗教って理解できても、受け入れるのってめちゃくそハードだな』と思いました。結局、SちゃんはJのことは好きだけど、本気になりすぎないよう、相当ブレーキをかけていました。

 まあ、難しいですよねえ。だって、めっちゃ好きな人いるのに、キス以上できない。キス以上してしまったら、責任とって結婚させられるかもしれない。ってめっちゃ不安やんw結婚してもいいけど、学生の私たちにはまだ荷が重すぎるってSちゃんとよく話してました。

 実際モルモンの影響って??

まあ、治安はアメリカとは思えないほどいいです。みんな信仰深い人が多いし、酒も飲まないのでトラブル・事件は少ないと思います。

でも、ユタに住んでるってアメリカ人(ユタ州民以外)に話すと『あ、あ〜(

察し』って顔されます。だって、普通のアメリカ人から見たらモルモン教徒は少しばかり奇妙だから。うん。

宗教に無関心な環境で育った私のユタの感想

私は、先祖のお墓はお寺に、クリスマスは家族でケーキを食べる。また、近所の神社にお参りも行きます。典型的な宗教にこだわりがない日本人でした。

でも、ユタで暮らして、モルモン教に触れて考えが変わりました。私自身の宗教を聞かれたら、『undecided』と答えられるようになりました。

 このユタでの1年でわかった私の宗教へのスタンス

私のスタンスは

『宗教は理解します。でも受け入れるのは難しいかもしれません』

って感じですかね。モルモンは素晴らしい考えの宗教であることを理解はします。でも、その宗教を私自身の中に組み込めるか?と聞かれたら答えは、きっとNOになります。って言う感じ。

 

まあ、そんなこんなでユタと言うアメリカでも珍しい州に住んでました。って言うお話でした。